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【アラベスク】  第5章 古都の夢



すごく大雑把な [ あらすじ ]




  夏休みの夜の学校。(さとし)に冷たい言葉を投げて校舎を出た美鶴(みつる)は、落ち着ける場所を求めて駅舎へと向かっていた。
 そこで施錠に来た木崎(きざき)と出会い、誘われるままに霞流(かすばた)家へ。再会した霞流慎二(しんじ)は、以前と同じように暖かく接してくる。その優雅な物腰と甘い対応に心乱れる美鶴。そんな自分に動揺しながら、彼に頼まれ京都へ同行するハメに。
 だが霞流慎二とは、実は艶やかな見かけの裏で女性を侮蔑する、卑陋な内面を隠した人物であった。
 幼馴染の小窪(こくぼ)智論(ちさと)に態度を詰られても、開き直ったように態度を変えようとしない慎二。このままでは、美鶴は慎二に傷つけられるかも。
 慎二の女性への不信感の深さ。それを良く知る人間として不安を抱える智論。
 そんな事情など知るよしもない美鶴は、慎二の見せる暖かく甘い表情に惹かれいく。
 夜の川沿いで不意に迫られ、思わず突き飛ばしてしまうもその想いはさらに揺れる。もはやその存在から目を逸らすことなどできない。
 私は、霞流さんのことが好きなのだろうか?
 一方ツバサは、ボランティアとして通う【唐草(からくさ)ハウス】で、彼氏である(つた)康煕(こうき)の昔の彼女の存在を知ってしまう。
 恋に躓き捻くれてしまった美鶴も、いつもは明るく元気なツバサも、異性の事となるとやっぱり心乱れてしまうのです。







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